PLAY HOUSE
ホームコメディ/モンスターハウス/R指定
兄
アニメのAVって観た事あるか?
あれってすごいよな。大して濡れてもいないのに、男のアレが馬のアレ並みに馬鹿でかくても、女の前と後ろの孔の両方が突っ込まれても、アナルから極太バイブを串刺しにされても、アンアン喘いで終いにゃ「イぐぅううう!」って、声優が絶頂のイき声を上げるんだ。
んなこと、絶対にありえない。いや、チェリーちゃん呼ばわりされている俺が絶対と言い切るのもなんだけど。
しかしあれは二次元だけの話だ。実際にあんなのがあってたまるもんか。たまるかってんだ。
そう。あってたまるかって話だったんだ。
それが。なんだ。
おい。
「おいおい。こんな奥まで呑み込んでんのに、まだ足りねぇのかよ? この愚弟が」
「んあっ、あっ、あっ、だっ、だってっ……」
「どうだ? サン。こいつ、まだ足んねぇっつってるけど」
「うん。ニノ兄さんのを奥まで美味そうに咥えてるけど、まだ欲しそうにヒクヒクさせてる。ほら」
「くひぃんっ!?」
「俺のも入るくらい余裕あるし」
「あっ、ぐっ、あふっ、んぐぅぅ!」
「俺のも、欲しい?」
モンスター三兄弟の3Pとか、ハードル高すぎるだろ。俺は二次元の世界へとやってきてしまったのだろうか?
いや、そもそも。
今、晩メシの最中なんだけど。
時は数時間前のおやつの三時に遡る。
「りょ〜へ〜君。お茶にしよ〜?」
館の窓拭き掃除をしていたら、のんびりとした声が俺を休憩へと誘ってきた。
上半身にぶかっとしたやや大きめのチャイナ服をその身に纏う青年──に、見えるが、実はとんでもなく長生きしているという人間ではないこの「人」は、この館の主の一人であり、四兄弟の末弟であるリヤさん。
色情狂の彼は、エッチやセックスの類い以外ではわりと良識を持っており、兄からのプレゼントである俺に掃除の指導をしてくれている。おつむがちょっとばかし緩いのと、服装が非常識なのは、あまり触れないでやってくれ。
他の兄弟と違い、優しく接してくれるモンスターだ。
「けど、まだ終わってねぇっす」
「お昼ごはん食べてからずっとお掃除してるでしょ〜? 休憩も必要だよ〜。ね? お茶飲んで、お菓子食べて、それから続きしよ〜?」
人畜無害な笑顔と言葉。あの二週間前に起きた惨劇が、俺には夢だったとしか思えない。
そう二週間前だ。
あの日から、俺はこの館のモンスター兄弟に飼われる身となった。それに至る経緯は自業自得としか言えないけれど、一生このままかと思うと気も遠くなる。
かといって、それまでの俺の人生も、充実とは程遠い物だったけれど。
とりあえずは掃除と洗濯で命と食事が保証されているため、大人しく、粛々と、謙虚に俺は過ごしていた。
基本的にリヤさんが俺に仕事の指示を出し、俺はそれをこなしていくだけなのだが、この「人」が俺に頼む内容は、人間社会で通用する館の清掃という易しいものだった。この手を真っ赤に染めるようなもんじゃなくて、本当に良かったと思っている。
本当に。
「りょ〜へ〜くん」
「は、はいっ!」
俺は館の主夫であるリヤさんに言われるがまま手を休め、フリル付きのエプロンを外してから、その場を後にした。今、笑ったろ。
連れて来られた休憩場所は地下。リヤさんの個人部屋だった。
こんだけ広い館の中で、リヤさんだけが地下なのだそう。その理由を問えば、「お楽しみ中の声がうるさいんだってさ〜」と照れたように返された。
お楽しみがなんなのかは、察してやってくれ。
俺がテーブル前の椅子に座ると、リヤさんはニコニコとコーヒーを淹れてくれた。
「今日のおやつはね〜、ミルクレープだよ〜」
ミルク・レイプ。ではない。
ケーキ屋や喫茶店とかで売っているクレープを重ねたごくごく普通のケーキである。ちなみにリヤさんの手作りで、イチゴやキウイ、バナナなどのフルーツがたくさん入ったミルクレープだ。
すでに俺用に切り分けてくれていたミルクレープを皿に乗せて差し出すリヤさん。俺は頭を下げて小さくいただきますと言った。綺麗に磨かれたフォークを使ってそれを口へと運ぶ。
感想は一言。
「美味い」
「わぁ。嬉しいな〜」
ポロリと落ちるように出た感想を聞いて、リヤさんはぱぁっと花が咲いたように微笑んだ。
それを見て、この「ヒト」が化け物なんだってことが、信じられなくなる。いや、それとは真逆のもの……いうなれば天使。そう見えるんだ。
「生クリームって、いいよね〜。えっちの時に体に使うとみんなぺろぺろしてくれるんだよ〜。万能だよね〜」
天使が微笑みながら何かほざき始めた。
そ、そりゃあ、この二週間の会話じゃエッチ大好きセックス大好きの淫乱で、レイプや輪姦なんてただの軽いお遊びで、兄貴が作ったエロ玩具はオナニーに必須で、最近じゃ馬とのセックスがブームだったとかなんとか聞いてたけどさ……うん。ごめん。やっぱり人間じゃねぇよ。
でも、俺のことはちゃっかり童貞だって見抜いてることからか、そういったお誘いは全くない。
それとも、童貞には興味ないとか?
そこに突如とノック音。
「あ、サン兄さんだ。どうぞ〜」
「うぐっ!」
あ、あの化け物まで来るなんて聞いてねぇよ!? いきなりのモンスター登場に、俺はケーキを喉に詰まらせた。
サン。このモンスター兄弟の三男で、見た目も中身も恐ろしい鬼だ。
二週間経っても、あの化け物だけは見なれねぇ。いや、ここ二週間は全く会ってねぇけどよ。
でも、あの化け物だけは恐怖でしかない。
無理。むりむりむり!
だってあいつは、あの不良どもを……不良どもを……!
け、結局、あいつらをどうしたのかはわからないが、まぁ最悪の結果なのは違いないだろう。サンさんは思い出すだけでおぞましい、まさにモンスターなんだから。
とてもじゃないけど、あいつと一緒にティータイムなんて、俺にはできない。早々に退場させてもらいたい。俺はリヤさんに声を掛けた。
「あ、あのっ、リヤさ……」
「ケーキ、できた?」
「え?」
俺は息を飲んだ。いきなり登場したのはモンスターじゃなかった。むしろ、人間。しかも褐色イケメン外国人。
でも、リヤさんが呼んだのはあのモンスター、だよな?
ちらちらとイケメンの周りを見渡すが、あのモンスターはどこにもいねぇ。現れたのは、こいつ一人だけ。てか、マジで誰?
疑問を向ける俺の視線が気になったのか、そいつはジロリとこっちを睨みつけた。いや、睨んだっつーより、見据えただけなんだろうけど。切れ長の目の所為か、それが睨んだように見えたんだ。
思わず視線を逸らし、リヤさんを見た。
リヤさんはこちらに気づくと、ニコニコと笑って、男にケーキを差し出した。
「ミルクレープのね、イチゴたっぷりバージョンだよ〜」
「ありがと」
男はケーキを受け取ると、さっきまでリヤさんが座っていたテーブル前の席にどっかりと腰を下ろした。黒のラバースーツに包まれた長い脚を優雅に組んで、フォークで一口大に切り分けたケーキを口元に運ぶ。静かにもぐもぐと口元を動かして、リヤさんお手製のケーキを堪能している。
だから、誰?
「亮平君もこっちが良かった?」
「いや、そうじゃなくて」
俺があんまりにも男を見つめていたのが、ケーキ欲しさに見えたらしい。違うからね。
「ケーキに使ったイチゴ、まだ余ってるから。遠慮しなくていいよ〜。あ、サン兄さんもおかわり欲しかったら言ってね〜」
ん?
「スムージーもできるよ〜」
いま……今、なんつった?
さん?
さんって、言った?
サン?
褐色外国人を見る。
もぐもぐとケーキを堪能中。
で、その周りを見る。
誰もいねえ。
褐色外国人を見る。
もぐもぐとケーキを堪能中。
で、その周りを見る。
誰もいねえ。
褐色外国人を見る。
「なに?」
「サン、さん?」
「だから、なに?」
褐色外国人は俺を睨みつけた。
「えええええええええ!!?」
ちょっ、ちょっと待て!! どんなマジック!? どんなイリュージョン!?
褐色イケメン外国人があのトラウマ鬼モンスター!?
なに!? 何が起こってんの!?
今の整形技術がすげぇからってモンスターから人間に変われるわけがねぇだろうが! これじゃもはや整形じゃなくて改造じゃねぇか! なんでモンスターが人型に変わってるんだよ! 受けか! 受けられなかったのか!? モンスターがもてないのはどう考えても種族が違うからじゃねぇのか!
恐かったのは最初だけかコノヤロー!!
「サン兄さんのこっちバージョン、初めてだからびっくりしちゃったんだね〜」
「びっくりどころかトラウマ返せです」
「とらうまかえせ?」
俺も何を言っているのかわからない。
後から聞いた話だが、サンさんは普段の生活では人型を保っているとのこと。俺に心の傷を与えた様に、サンさんの鬼の姿は同じ鬼の中でも群を抜いて恐いらしく、そんな姿を人間に見られては問題が起こるからと、一番上の兄であるヨウさんの力を借りて人型に変化できるようになったそうだ。
が、人間社会では別の意味で人の脳から忘れられない存在となってしまったために、ひっそりと過ごすのは変わらないのだそう。イケメンがゆえにという、贅沢過ぎる悩みである。ちくしょう。
「亮平くん。おかわりいる〜?」
「え? あ、ご馳走さま、です……」
驚いたことで胸がいっぱいになったのか。美味しいケーキも、この一切れで腹一杯だ。このイケメンサンさんのせいでな。
しかしその元凶はケーキに夢中で、あっという間にペロリと完食。空になった皿を持って席から立ち上がる。
すかさずリヤさんがサンさんの皿を受け取ろうとしたんだけど……
「イチゴ。おかわりは?」
「おかわり? わかった。冷蔵庫にあるから持ってくるね〜」
「いい。一緒に行く」
そう言って、リヤさんの肩を抱いて置くにある簡易キッチンの方へと共に行ってしまった。
サンさんは顔に似合わず甘いもの好きだったのかと意外に思っていると、途端に二人が引っ込んだ奥の方から、俺の下半身を刺激するような甘ったるい何かが聞こえてきた。
「マジかよ」
それが何かはわかっちゃいたけど、俺はまだ慣れちゃいない。
そもそも、兄弟同士でのアレはまだ見たこともなければ聞いたこともなかったんだ。
まずいかなとは思ったけど、気にならないわけじゃなかった。むしろ気になった。どうしても気になった。
俺の頭の中で、男のリヤさんの喘ぐ姿は、今まで観てきたどんなAVよりもエロいものだったからだ。
そろそろと音を立てないように。俺は簡易キッチンへと近づき、少しだけ頭を出して中を覗きこんだ。
すると、キッチンにあるテーブルの上で仰向けに寝かされたリヤさんが、褐色イケメンサンさんによって犯されていた。
いや、犯されていたってのは違うな。リヤさんはサンさんが大好きで、エッチも大好きなんだから。
じゃあどんなことをさせられてるんだって?
リヤさんは。リヤさんは、なぁ。
「んぁっ……サン、兄さ、あっ、あぁっ、んっ、うぅんっ」
「リヤ。くす……いいの?」
「はっ、ああん、いっ、いい。いい、よ。ん、ふ……」
「リヤのここのイチゴ、すごくコリコリしてる。二つとも真っ赤だね」
「やぁっ、だって、にぃさ、が……あっ、はぅん」
「ペロ」
「ううんっ」
「美味しいよ。リヤ」
わかったか?
つまり、だ。
リヤさんは今、サンさんによって何をされてるのかっていうと。
二つしかない自分の乳首を両方とも、サンさんの舌や指によってそりゃもうやらしく責められてるんだよ。
いわゆる乳首責めってやつだな。
リヤさんは、着ていたチャイナ服の前を大きくはだけさせた状態で、上に覆い被さる形でエロく乳首を責めてくるサンさんを受け入れていた。
舐められ、つつかれ、擦られ、つままれ、つねられ、撫でられ、弾かれ、吸われ、甘噛みされ。
そりゃあもう、これでもかってくらいトロンとしたエロい顔でさ。
サンさんによるエロ行為を受け入れていた。
リヤさんは唾液をだらだらと口から零しながら、サンさんの黒髪に指を絡ませる。そしてもっとして欲しいといわんばかりに、うんと甘い嬌声を上げて強請った。
「にぃ、さぁん……きもちいい……あ、ああん」
「気持ちいいの?」
「うんっ……きもち、きもちいい……」
「何がいいの? 舐められるのが? 吸われるのが? 擽られるのが? 撫でられるのが? 捏ねられるのが?」
「あっ、にっ、にいさっ、ああっ、はっ、あんんっ」
真っ赤に充血しまくってる胸の二つを、執拗に責められ喘ぎまくるリヤさんに俺は釘付けだったけれど、少しだけ違和感のようなものを感じ始めた。でも、ノンケだったはずの俺の下半身がリヤさんのエロい姿のせいで勃起し始めたから、瞬時に感じた違和感を探る余裕なんてなかった。
同じく、リヤさんの下半身にある形良いアレもすっかりと反り立ち、乳首責めのみで感じちゃった透明な汁がダラダラと溢れ始めていた。もう乳首だけでイけるんじゃないのか? つーか、射精も無く可能なんじゃないかってくらいの感度でリヤさんが乱れるもんだから、こっちも自分の下半身に手を伸ばし始めた。その時だった。
乳首ばかりを責めていたサンさんが、ピタリとそれまでの行為を止め、リヤさんの顔を見た。
「リヤ、ホント?」
「にぃ、さん?」
突如、サンさんがリヤさんへの愛撫を止めたもんだから、恍惚とした顔のリヤさんも怪訝そうにサンさんを見た。そっと覗いたサンさんの表情は先ほどまでとは打って変わって、無表情──というよりは、どこか哀愁漂うものとなっていた。
「ど、したの?」
「ホントに、気持ちいい?」
何を言ってるんだ? と、声に出しかけそうになった口元を慌てて手で抑える。
いや、だって。今の今までリヤさんは、サンさんによって気持ち良さそうに喘いでいたんだ。良くないわけがないだろう。同じ野郎なのに、女のソレ並に俺の下半身を刺激するリヤさんだぞ。何が不満なんだっていうんだ。
と、頭の中で勝手に騒ぎたてる俺を無視して、サンさんはリヤさんの乳首を撫でながら語り出した。
「この前……館に入ったあの人間たち。あいつらには、ひどいことされてとても喜んでいたよね? 俺みたいな愛撫じゃ、全然足りないでしょ?」
「そ、そんなこと、んんっ……ない、よ」
すりすりと指の腹で、尖った粒を撫でられるリヤさんは、喘ぎながらサンさんに否定する。くすぐったそうで、しかしそれが良いと言わんばかりの、絶妙な加減なんだろう。真剣な話の様なのに、エロい行為はなぜか止まない。つーかサンさん、アンタの方が乳首好きなんじゃねぇのか?
「サン、んっ、兄さん、のも、んんっ……好き、だよ」
「でも、人間たちにひどくマワされたの、すごく良かったんでしょ?」
「だ、だって、久々、だった、からっ、はうんっ」
俺には理解できない会話だったけれど、リヤさんにとっては、俺と共にここへやってきた不良共に犯された行為すらもただの遊びで、趣味なんだそうだ。自他ともに認めるリヤさんの淫乱っぷりは、とても人間じゃ理解できないだろうもの。そして兄であるサンさんたちとこうしてエッチを行うのは、リヤさん曰く当然のことで、スキンシップなんだそうだ。人間はこれを近親相姦と捉えるだろうって言ったら、リヤさんは首を傾げていたけれど。
リヤさんの乳首を撫でて反応を窺っていたサンさんは、結局何が言いたいのかわからない。けれど、その愛撫の仕方が、先ほどとは若干変化する。
右側のリヤさんの乳首を、自身の指でこれでもかというほど抓り上げたんだ。
「いっ!?」
当然の苦痛に、リヤさんの表情が歪みだす。でも、サンさんの手は止まることなく、今度は左側の乳首に口を寄せると、プツンと尖った赤い先端に、自身の白い歯をあてがった。
「ああっ!?」
「カリ。こんな風に、たくさんひどいことされて喜んでた。こっちの方が、いいの? それとも……」
「あぁっ、いっ、いたっ、にいさっ……!」
「俺じゃなくて、人間の方がいい?」
ええっと。もしかしなくてもサンさん、嫉妬してる? どかどかと侵入してきた人間たちにマワされてたっていうのに、それに喜んで楽しんでたリヤさんに、嫉妬してんのか?
サンさんはリヤさんへの行為を止めない。リヤさんは苦痛にもがくけれど、決してサンさんから逃げることなくサンさんの行為を受け入れている。俺には本当に理解できない。でも、リヤさんはそれすらも、受け入れているのだ。
「にいさっ、あっ、兄さんの方がっ、好きっ!」
「リヤ」
「ぼくっ、えっち、好きっ……だけど、兄さんたちのが一番、好き……」
リヤさんは言った。兄さん、だけでなく、兄さん「たち」と、他の兄も含めていたけれど、兄の方が好きであるとはっきりと断言した。
その台詞に、サンさんもピタリと苦痛による責めを止め、再びリヤさんの顔を覗きこんだ。なんだか切なそうな、でもちょっぴり嬉しそうなそんな顔で、サンさんはリヤさんを見ていた。
「リヤ、俺のこと、好き?」
「ぼく、兄さんたちが一番好き」
「うん」
「人間の子たちのエッチも良かったけど、サン兄さんのエッチの方が、好き。大好き」
「うん」
サンさんはリヤさんの胸に顔を埋め、そしてリヤさんは自分よりも遥かにデカいサンさんの身体を抱きしめた。その光景は男同士だったけれど、なんだか微笑ましく感じてしまうものだった。恋人同士とは、ちょっと違う。確かにそこには愛のようなものが滲み出ていたけれど、恋人じゃないと断言ができた。
この「人」たちは、兄弟だった。
「兄さん」
「うん。大丈夫。ちゃんとイかせてあげるから」
言ってることは普通の兄弟とは違うけどな。
「生クリームとか、たくさん余ってる?」
「うん。余ってる」
「じゃあ、それを用意して。リヤが好きなのやってあげる」
「僕の好きなの……」
好きなの、という単語に、ポッとリヤさんが頬を赤らめた。俺の頭ん中では定番の「生クリームでペロペロ」が過った。
「兄さん。イチゴも余ってる」
「じゃあ、それも使う? 上のお口と下のお口、どっちから食べたい?」
「あっ、ああっ、やぁっ、にいさっ!」
そう言って、サンさんがリヤさんの「下のお口」に中指を埋めて、やらしい動きで掻きまわす。スケベ汁でそこも濡れていたのか、サンさんがわざとらしくぐちゅぐちゅと音を立てると、リヤさんはたまらないと喘ぎ出した。
「こっちの、お口はっ……にいさっ、のっ……くろくて、かたくてっ、すごくおっきい、おちんちんっ、たべたいっ!」
な、なんちゅう台詞言っちゃってんのこの人!? つか、どこのAV? これなんてAVですか!?
恥ずかしげもなく直接的に自分の欲しい物を言い放ったリヤさん。そんなリヤさんもリヤさんだけれど、兄貴のサンさんもサンさんで。
「俺のペニスを食べてどうするの? ただ食べるだけ? 飲みこむだけでいいの? ぐちゃぐちゃに掻きまわして欲しくない? 生クリームもたっぷりとつけて、リヤの奥の奥に突っ込んで、犯してやろうと思ったんだけど」
っていう、思わず突っ込みかねない台詞をサラリと言ってのけた。そのイケメン顔で。もちろん、イケメン顔で。
「うんっ、欲しいっ! サン兄さんのっ、おちんちんでっ……僕の中っ、ぐちゃぐちゃに掻きまわしてっ! 兄さんのおちんちんミルクっ、たくさんたくさんほしいのぉっ!」
やべぇっ! マジでこれっ、マジでやべぇっ!
俺はなりふり構わず、その場から飛び出していった。
もう、ホントにどこのAVだよ!? 無茶苦茶なのにこんなベタな台詞を恥ずかしげもなく吐きだしやがって! こっちはもうホント限界超えてんだよー!!
俺は一目散にトイレを目指し、駆けだした。もちろん、この後の二人の生クリームプレイは見ていねぇ。でも、想像だけで俺はあの恥ずかしい台詞と、乳首責めによるリヤさんの喘ぎ声を何度もリピートし、トイレで二回も射精してしまった。
ホントにヤべぇ。ホントにヤべぇ。
結局、その後は仕事に身が入らず、夕方近くまでぐったりと部屋で一人、休むこととなった。もう毎日あんなのじゃあ、こっちの身がもたねぇよ。
とはいっても、それはまだ序の口だった。一日であれだけだったのならば、まだ俺は大丈夫だったのかもしれない。けれど、その日の本番は、夜からだった。
そう。兄弟は何も、サンさんだけではなかったからだ。
午後八時。少し遅めのこの時刻に、モンスター兄弟が食堂へと集まり食事を開始した。それまで夕食時にサンさんは姿を現さなかったけれど、今夜は人間バージョンでこの時刻に食堂へとやってきた。しかし、未だに長男のヨウさんは姿を現さない。理由は知らない。リヤさんからは仕事で外に出ているとだけ、聞いている。だから集まったのは、リヤさん、サンさん、そして次男のニノさん、そして俺の四人だった。
ニノさんは普段からきちんとした身なりをしている。日本人ではなく、西洋人のような顔をしているからか、タキシード姿でも違和感がない。むしろ、めちゃくちゃ似合っている。この「人」もイケメンだからな。ちくしょうっ。
元々が人間よりの姿のニノさんは、俺を見るなり鬱陶しそうにため息を吐いたけれど、実際はそれだけで実害はない。各自は席について、リヤさんによって運ばれる食事を待った。西洋の洋館にいかにも出てきそうな長いテーブルと、白のテーブルクロス。古びていなければ、レストランのような内装の中で、ガラガラとワゴン車を引いて来たのは、ぶかりと大きい白のワイシャツ一枚だけの姿のリヤさんだった。おそらくじゃなく、下には何も穿いてないだろう。そして心なしか、肌が艶々としている。
豪華な食器に盛り付けられた料理は、一番先にニノさんの前に並べられた。
「今夜はビーフシチューですよ〜」
「肉か」
「そろそろお肉もいいかな〜って」
「ああ。褒めてやる」
「えへへ〜」
次にサンさん、そして俺の前に、同じ料理を並べた。ちなみに、ニノさんとサンさんは対面する形で座り、俺は二人とは大分離れた位置に座っている。リヤさんはといえば、席があるのに自分の分を盛り付けなかった。なんでだろ?
「亮平君、お肉食べられそう?」
「あ、はい」
ほかほかと湯気の立つビーフシチューは、とても家庭のものとは思えないほど本格的なものだった。香ばしく濃厚な香りと、デカい肉の塊は人間である俺の食欲をそそった。
ん? 肉?
「り、リヤさん」
「なぁに?」
「な、なんの肉、ですか?」
「牛肉だよ? 苦手?」
「いえ! 大好きです!」
「じゃあ、あったかいうちにどうぞ〜」
良かった。ビーフだもんな。牛肉なら食べられる。これまでも異常な食い物なんて出たことなかったけど、一応な。一応確認な!
スプーンを持ち、スープを掬って息を吹きかけ少し冷ます。そろりと口に運ぶと、自然と顔が緩んだ。すげぇ美味い。
感想を口にすると、リヤさんがすごく嬉しそうに笑った。その近くにいたサンさんは表情を変えずに黙々とシチューを食べ、そしてニノさんはシチューじゃなくて後から運ばれた赤ワインを先に堪能していた。
リヤさんはやっぱり食べない。そういや、リヤさんが食事するところって、あんまり見たことがない。朝や昼は俺が食事をとる時に一緒にいるけど、リヤさんは水をとるだけで固形物を口にしない。今日のおやつだって、俺やサンさんはケーキを食べたけど、リヤさんは一口も食べていなかった。
このまま夕食もとらないのだろうか? そう思いながらシチューを食べていると、リヤさんがニノさんの傍に立ち、何か物欲しそうな目で彼を見つめていた。その視線に、ニノさんも気づいたようで。
「なんだ?」
「ん。あのね、ニノ兄さん」
甘えるような口調でニノさんを呼ぶリヤさん。でも、その先はなかなか言えないのか、身体をもじもじとさせている。どうしたんだろう? とそのまま様子を見ていると、ニノさんが虚空を見上げながら、何かを思い出したらしい。
「ああ。なんだ。そろそろだったか」
「ん」
「いいぜ。肉にしたご褒美だ」
こっちへ来い、と。椅子を少しだけ後ろに引き下げ、テーブルとの間にスペースを開ける。そしてリヤさんを自身の方へと手招くと、リヤさんはぱあっと笑顔になった。
「ありがと〜」
まるで子供のように、リヤさんは喜んでニノさんの膝の上に跨った。そして彼の上に乗ると、彼らは対面する形となる。何をおっぱじめるんだと固唾を呑んで見守っていると、リヤさんがニノさんの衣服に手を掛け、彼の首元を顕わにさせた。
そして、人と変わらない、滑らかそうな首筋に指を這わせたかと思うと、リヤさんがうっとりとした表情でニノさんのそこに唇を当てたんだ。
「ん……ふ、かりっ」
キスだと思った。けれど、それは違った。キスのように唇を這わせた後、リヤさんはここまで届くくらいの音を立てて、ニノさんの首筋の肉を歯で裂いた。
痛いと思わず自分の首に手を当てるが、当然のことながら、血が溢れ出たのは俺の首からじゃない。でも、赤胴色の髪を持つその人は、まったく表情を変えていない。どころか、へっちゃらという感じでリヤさんを見下ろしている。
溢れ出るのは人と同じ赤い血。ニノさんのそれを、リヤさんは。
「ちゅう……こく、こくん」
「美味いか?」
「ん。美味し……」
コクコクと飲んでいた。
リヤさんがニノさんの血を美味そうに飲んでいる。
え、なに。リヤさんて吸血鬼、なのか? 確かニノさんがヴァンパイアだから、その弟のリヤさんもヴァンパイアってことになる、の、か? でも、そうしたら鬼のサンさんとの関係が……って、そこんとこを突き詰めたら、ニノさんとサンさんとの関係も疑問視することになるのか。一番上のヨウさんも二人と違うみたいだし。
そもそも。この兄弟って、いったいどういう関係なんだ? 全員モンスターなのはわかるけど、種族って意味ではバラバラだろ? モンスター繋がりで括ってるつうんならわかるけど、それで兄弟ってのも……う〜ん。よくわからん。
そんな思考を貼りめぐらせていると、食事行為? をしていたリヤさんの様子が少しずつおかしくなっていった。美味そうにちゅうちゅう舐め啜っていただけの行為のはずなのに、息遣いがだんだんと荒く、「はぁはぁ」言い始めているし、「んっ、んっ」っていう喘ぎ方もしているし、腰も浮かせ始めているし。
って、え? まじで? まさかここでその、おっ勃て……
「なに勃起させてんだよ。この愚弟が」
てたー! 勃起させてた! 勃起させてたよこの人! つい数時間前アンアンしてただろ! すぐ上の兄貴とパコパコ、ヤってただろ! どんだけ元気なんだよこのエッチ大好きがぁ!
「らって、美味しいんだもん。んちゅう」
「たりめぇだろ。お兄様の生き血だぞ」
「ん……ちゅう、んんっ、ぺろ」
首筋に舌を当てて、ペロペロと舐める。もうニノさんの首筋から血は出ていない。それでも、もうすっかり元通りになった綺麗な首筋を、名残惜しそうにペロペロペロペロさせるんだ。大人の野郎なのに、それはまるで子供のように愛らしく映る。俺、もう目が腐ってんのかもしんない。
一人自己嫌悪に陥る中、リヤさんの浮いた腰に、ニノさんの腕がするりと入る。その長い指は、当然リヤさんのアソコに埋められた。
「こっちも欲しいってか?」
「んんっ」
何も濡らしてないそこに押し込められた指は無造作に動かされ、リヤさんはガクガクと腰を揺らした。けど、ニノさんは眉を顰めた。何かに気づいたのか、あんまりおもしろくなさそうに言う。
「やけにすんなりと入るな。もうサンとしたのか?」
「んっ、あっ、だ、だって……」
「はっ。サンとヤって、まだ足りねぇってか? この淫乱が!」
そう言うと、アソコに埋めてた指を引っこ抜き、代わりにパアン! っていう、乾いた張り手がリヤさんのお尻に炸裂された。
「はうっ!」
いったそーな張り手に、リヤさんの顔が苦悶の表情に変わる。でも、ニノさんは気にしない。どころかリヤさんの着ているワイシャツの裾を上げて彼のお尻を丸見えにさせる。さっきの人間の何倍も威力のありそうな張り手が、真っ赤な痕を残していた。
まじ痛そう。なのに、それは一発だけでなく、子供にやるにはレベルの高すぎる容赦のないお尻ペンペンが始まった。
「お前、甚振られんのが好きなんだろ? 馬と遊んだ時も、人間の若造どもと遊んだ時も、散々にされてたもんなぁ?」
「やあっ、あっ、あうっ!」
「こんなスパンキング、生温いよなぁ?」
「やっ、い、痛いっ、痛いよぉっ!」
おいおい。これはいくらなんでもやり過ぎなんじゃねぇのか? 尋常じゃねぇほどリヤさんの尻は赤く腫れあがってきてるし、何よりリヤさんがすげぇ苦しがってる。こんなの仕置きじゃない。ただの暴力だ。
思わず、俺は席から立ち上がった。何をするって頭もなく、ただそれを止めさせようとして立ち上がった……が、それだけだった。
リヤさんの喘ぎ声が悲痛なものから、だんだんと違う方向へと変わっていったんだ。なんつうか、その、えっと。
「んっ、あっ、あっ、ひんっ」
「おいおい。ケツ叩かれてんのに、感じてんのか? 痛いんじゃねぇのか? あ?」
「んっ、やっ、痛いっ、痛いよぉっ、あっ、あんっ」
「そうかよ。お兄様の手も痛ぇんだよっ、おらっ」
「やぁんっ!」
リヤさん。尻を叩かれて悦んでます。
って、痛くねぇの? 痛くねぇの!? あんだけ腫れまくってるのに!
どMってこんなもんなのか? っていう未知の世界への疑問は彼らに届くはずもなく。ニノさんの手の平も赤くなり始めたところで、リヤさんへのスパンキングは終了。熟れた様に真っ赤になったリヤさんの尻を、今度は優しく撫で始めた。
「んんっ、はあっ」
ビクビクと身体を震わせ、心地よさそうにニノさんの首に腕を回す。とろんとした目と、柔らかそうな頬に赤みが差した。眠そうな顔になっているけど、ニノさんもまんざらでもなさそうにリヤさんを見下ろしている。
そうして、尻を撫で終えると、ニノさんは再びリヤさんのアソコに指を埋めた。
「んっ。撫で撫で、終わっちゃった?」
「お前だけが楽しんでんじゃねぇよ。俺も楽しませろ」
「うん。いいよ〜」
さっきまで尻を叩き、叩かれていた関係と思えねぇ。二人は自然と唇を寄せあい、エロいキスを始め出した。舌と舌をこう、貪るようにして絡めるヤツ。ボキャブラリーなくてごめんな。でも、エロいんだよ。キスが。エロい。めっちゃエロい。
「んっ、れろ……んふ……」
ニノさんの舌が人の倍ほど長いから、リヤさんの口の中にレロレロと入る。それがまさに、口の中を蹂躙してるって感じで。喉の奥までそれが入るから、時折苦しそうな声も上げるけど、リヤさんがエッチな顔なのは変わらない。
チラリと見える白い歯だけど、ニノさんの犬歯はさすがヴァンパイア。鋭利に尖っていた。
二人がキスをする一方で、アウェイな俺ともう一人のモンスター、サンさんを見てみると、何でもないような顔して食事を平らげ……あれ? おかわりしてる? ちゃっかりおかわりしてる? もぐもぐと食事を食べ続けてる。サンさんは二人のエッチより、食事の方に夢中になってた。
人間には嫉妬するのに、兄貴に対してはないんだな。てか、兄弟間ではそういうのはないのか? エッチはスキンシップだから? よくわかんねぇけど。
俺がサンさんをじっと見てると、その視線に気づいたのか、彼と目があった。思わず肩を竦める。でも、サンさんにはどうでもいいようで。二、いや三杯目? の、シチューを平らげた。
そしておもむろに席を立つと、ちゅっちゅらキスをしている二人の元へと歩いて行き、それまでニノさんが飲んでいたワインのグラスを手に取ると、空いているもう片方の手の平に中身をぶちまけた。って、何してんの?
もったいねぇことしやがるサンさんが、ワインに塗れた手をどうしたのかっていうと、ニノさんのキスに夢中なリヤさんの尻の孔にぬるりと当てる。腫れた尻にそれはどうなのって話だけど、当然リヤさんは痛そうに腰を振った。でも、サンさんはそんなの気にせず、リヤさんの孔に指を埋めこんだ。
「んちゅ……んっ、ひあっ、つめたっ……あんっ」
ニノさんの指とサンさんの指がリヤさんの中を犯してる。互いが互いに指を動かしてるから、それがリヤさんにとってどうなのかってのはわかんねぇけど。彼らのそれは、リヤさんの入り口を解してる行為に該当した。ワインが潤滑剤代わりってのもどうかって話だけど、チェリー呼ばわりの俺が意見しても仕方がない。
そんでその後、どうなったかってぇと、まあ、あれだ。
回想終了って奴だ。
「はひぃん!? いっ、ぐっ、あがっ!?」
座っているニノさんの立派なアレが、その上に跨っているリヤさんのアソコに貫通し、ズボズボヤってるとこまではなんとか大丈夫だった。まだ見れた。おやつの時間に二回抜いてたしな。
でもな。その後に、二人の傍に立っていたサンさんが「まだ余裕」とかなんとか言いだして、ニノさんのブツを喰ってるリヤさんの孔に指を挿れて無理やりこじ開けたんだよ。思わずこっちが椅子からケツを浮かせたわ。
んでも、サンさんの行為は止まんねぇ。ニノさんのはそのままに、サンさんは狭いリヤさんの中に、自分のとんでもねぇアレをブチ込んだんだ。
「かはっ、がっ!?」
「くっ……」
「きつ……」
ただでさえ細く華奢な身体のリヤさんの中に、並の人間よりもデカいアレが二つも突き刺さった。俺は言葉も出なかった。だってアレは、二次元だけの話だと思ってたからだ。当時、あんなの現実にあったら絶対裂けるだろって笑いながらエロアニメ見てた自分を殴りてぇ。だってそれが、目の前で展開されてるんだからな。しかも野郎同士で。
さっきのワインが、リヤさんのアソコから滲んでいるけど、それがワインなのか、それとも血なのか。俺にはわからない。苦しげな顔で、しかも声すら上げられないのか、リヤさんの口からは張り詰めた呼吸音と、ダラダラと溢れる唾液しかなかった。
それなのに。本当にこの二人は彼を弟だと思っているのか。前では腰を使えと揺さぶるニノさんと、後ろから犯すように責め立てるサンさんの行為は止まらなかった。
「んだよ。ガバガバじゃねぇのか、よっ!」
「がっ!? あっ、ああっ!?」
「まだ、全然、余裕なんじゃない? ほら、リヤ。もっと奥、欲しい、でしょっ?」
「やっ、だっ、あ゛っ、あああっ!?」
ビュルっと、リヤさんの勃起したアレから、薄い白濁の液体が飛び出した。こんな目に遭っても射精するのかとどこかで感心する自分。でも、肝心のニノさんとサンさんがまだそれに達していない。
ニノさんが罵倒しながらリヤさんの腰を乱暴に突いた。
「はっ! 奥に挿れられただけで先にイきやがって……んなに気持ちイイかよ? なぁ?」
「あっ、ああっ、い、ひぃん!?」
「んだよ……ガクガク、腰、振って、てめぇは……阿呆かっ!」
射精し、イったばかりのリヤさんの身体を容赦なく扱うニノさんだったけど、その内、彼の方も限界に近付いてきているのか、言葉に余裕が無くなってきた。それを感じ取ったのは、この3Pに関わってない俺だけでなく。
「ニノ、兄さん……余裕、ない、ね」
「はっ……サン、お前も、だろぉ?」
どうやら、全員余裕がないらしかった。ちなみに、俺もだ。
ズンズンと突き、打ちまくる腰たち。一人の男に欲情し、発情し、パコパコと腰を振る姿ほど、醜く、また官能的な光景はないだろう。
人間だった不良共が盛ってリヤさんを犯していた時とは違う光景が、俺にはある種の芸術のようにも見えた。
「あっ、ああぁっ、またっ、またイっちゃっ……!」
「くっ、こんなっ、締め付けやがって」
「はっ、はっ……も、リヤ、また、イきそ……?」
「あっ、にいさっ……ぼく、も……またっ……またぁっ!」
「ああ、いいぜ。このままイきなっ!」
「あっ、ああっ、んっ、んっ、んん〜!」
「はっ、く……!」
全員が絶頂を迎えると、それまでの行為が一気に終わった。
ニノさんの腹の辺りはリヤさんの精液でべとべとになり、またリヤさんの孔からは、二人の兄貴の精液がゴプゴプと溢れていた。人間のと量も違うのか、それとも俺の量が少ねぇのか、それはまるで小便のように溢れている。
しばらくぼけーっと、脱力したようにそれを見ていた俺だけど、ある重大な事に気がついた。
そろりと、自分の下半身を見る。え? まじで? 俺、まじで? え、まじで?
自分の息子の非常事態に、俺は真っ青になった。もうモンスター兄弟のその後どころじゃない。俺はバタバタと、自分の下半身を抑えながら、いや、もう抑えても遅いかもしれないけど、リヤさんのビーフシチューを放り出して、その場を後にした。
次男と三男のエッチでこんななんだ。長男は一体どうなんだと、俺は普段よりも疲れた脳で、一瞬だけそう思うのだった。